日本リズム学会 

Japan Institute of Rhythm

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第34回全国大会のご案内
 

日時:2016年11月19日(土) 

12時開催(11時45分開場)〜17時
 

場所:フェリス女学院大学山手キャンパス6号館631教室(下記地図参照)
参加費:一般 2,000 円、学生 1,000 円(会員はそれぞれ半額)


 タイムテーブル:

開場 11:45

1.【研究発表】12:00-12:45
旋法とは何か?(第6回) 「移調の限られた旋法(MTL)」と調性
――「非」調的音素材の島岡理論による精密分析の試み――
見上潤

2.【研究発表】12:45-13:30
IoTにおける音楽に見るリズムの特徴
瀧戸彩花

休憩 13:30-14:00

3.【研究発表】14:00-14:45
アニメ・ゲームソングにおける「星のワルツ」の間テクスト性
――『サクラ大戦』『君が望む永遠』『ロロナのアトリエ』を事例として――
川﨑 瑞穂

4.【研究発表】14:45-15:30
日本語のラップは日本語のリズムの伝統からどれくらい離れているか
安田 寛

休憩 15:30-16:00

5.【ラウンドテーブル】16:00-16:45
日本語ラップのリズム
安田寛、古澤彰、川本聡胤ほか

閉会 17:00

懇親会 17:30- 元町・中華街周辺にて


~2016年度全国大会研究発表要旨集~

 

●旋法とは何か?(第6回) 「移調の限られた旋法(MTL)」と調性 
――「非」調的音素材の島岡理論による精密分析の試み――
見上潤(音楽分析学研究会)

本発表シリーズ「旋法とは何か?」第1回(2014年3月29日)では、「旋法」概念を120種の「音素材」に淘汰・分類した。その中で、メシアンによる、いわゆる「移調の限られた旋法」(”Les modes à transpositions limitées“ = MTL)の7種の「旋法」を、その高次概念となる「移限音素材」15種へと拡大した。本発表は、この「非」調的な構造を持った「移限音素材」の調的コンテクストにおける「意味論」を、最新の島岡理論を応用しつつ、メシアンおよびその他の実作品の分析・実演を通じて考察する。

IoTにおける音楽に見るリズムの特徴
瀧戸彩花(立教大学異文化コミュニケーション研究科)

人と音楽を「繋ぐ」ことが容易な現代、IoTにおける音楽実践が人の感覚と記憶へ与える影響は大きい。IoTにおける音楽をリズムの観点から考察した学際的な研究は存在しない。
本発表では、未だにその全容が明らかにされていない音楽におけるIoTについて、本発表者の参与観察を始めとする実態調査の結果をもとに、関連する楽器やシステムに見られるリズムの特徴を中心に報告する。それらの新しい音楽体験において、過去の音楽体験におけるリズムの蓄積や傾向は重要であり、人と音楽のコミュニケーションはIoTにおける音楽状況においても明らかである。

アニメ・ゲームソングにおける「星のワルツ」の間テクスト性
――『サクラ大戦』『君が望む永遠』『ロロナのアトリエ』を事例として――
川﨑 瑞穂(国立音楽大学助手)

アニメやテレビゲームの主題歌、挿入歌の中には、「星」を題名や歌詞に持つワルツが存在する。『サクラ大戦2~君、死にたもうことなかれ~』のキャラクター「ソレッタ・織姫」のキャラクターソング《もしも…》や、『君が望む永遠』のエンディングテーマソング《星空のワルツ》、『ロロナのアトリエ~アーランドの錬金術士~』のオープニングテーマソング“Falling, The Star Light ~Waltz~”がその例である。これらの作品はそれぞれ全く異なる世界観を持つものの、音楽自体には歌詞やリズム(3拍子)をはじめとした多くの類似点が見いだせる。本発表ではこれらの「星のワルツ」を比較分析し、その間テクスト的関係を明らかにする。

日本語のラップは日本語のリズムの伝統からどれくらい離れているか
安田 寛(帝塚山大学)

発表で測定に使う尺度は、ステップのプライオリティだけにする。ステップとは、一拍で歌われる音数の列のことである。例えば、/たとえ/こうはく/にでた/ゆうめいかしゅ/であれば、ステップは3436である。ステップにはプライオリティー(以下P)があり、3436のステップのPは6である。わらべ唄のPはほぼ1である。Pが低い(数値が大きい)ほど日本語のリズムの伝統から離れていることを意味する。ラップは日本語のリズムの伝統からPの数値で4か5ほど逸脱している。逸脱するということで伝統に縛られているとも言える。

 


 

〜第34回全国大会発表者募集〜

第34回全国大会の発表者を募集します。

応募は、Microsoft Word文書1ページに、下記の(1)〜(5)を記載し、Eメールに添付した上で、例会・大会担当理事(川本聡胤、古澤彰)のメールアドレス(ak1★d3.dion.ne.jpおよびfurusawa2014★gmail.com)まで送信してください(★をアットマーク「@」に変更し送信ください)。

(1)発表題目(仮題も可)
(2)発表者氏名
(3)発表者所属
(4)発表要旨(250字程度)
(5)発表者連絡先メールアドレス
 

応募締め切りは8月15日23時59分といたします。応募者多数の場合、選考させていただく場合がございますので、あらかじめご了承願います。採択の可否については、8月31日までに応募者に通知いたします。

なお、学会非会員の方は、ご入会の上でご応募ください。

奮ってご応募ください!