日本リズム学会 

Japan Institute of Rhythm

 

58例会

 

◎日本リズム学会 第58回例会

日時:2023年7月1日(土)13:00〜17:30

 

ZOOMにて開催(参加者にはお申込み後にURLを送付いたします)

お申し込み/お問い合わせ: JIR事務局 office_jir08@yahoo.co.jp

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ プログラム ~ ~ ~ ~ ~ ~

【研究発表1】
発表13:30〜14:00/質疑応答14:00〜14:10
「ピアノ三重奏曲における音響構成」
丸山瑶子(東京藝術大学ほか)

 
【研究発表2】 
発表14:10〜14:40/質疑応答14:40〜14:50
「中国の『戯曲風ポピュラー音楽』におけるリズムの特徴」
魏然(沖縄県立芸術大学大学院)

 
休憩14:50〜15:00

 
【ラウンドテーブル】
発表15:00〜15:30/質疑応答15:30〜15:40
「クラシック音楽の分析、ポピュラー音楽の分析」
丸山瑶子(東京藝術大学ほか)、魏然(沖縄県立芸術大学大学院)、見上潤(音楽分析学研究会)、
山路敦司(大阪電気通信大学)、古澤彰(尚美学園大学/LOWBORN SOUNDSYSTEM)

 

 

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タイトル:
ピアノ三重奏曲における音響構成

 
丸山瑶子
東京藝術大学教育研究助手、慶応義塾大学ほか非常勤講師

 


要旨:

ピアノ三重奏曲において、18世紀から19世紀への転換期は、チェロの音高がヴァイオリンよりも上、またはヴァイオリンの重音の間になることは稀だった。しかしベートーヴェンは例外的にこの音高関係を多用し、そこから生じる特殊な音色を楽曲構成に活用している。
一方、19世紀半ば以降のピアノ三重奏曲では、上記の音高関係の使用法が変化する。特にブラームスはベートーヴェンと同様に特殊な音高関係を形式の明示などに役立てている。
発表では上記二人の用法に加え、19世紀半ば以降の作曲家によるピアノ三重奏曲の弦楽器の音高関係とピアノ声部との関連も論じる。
 



タイトル:
中国の「戯曲風ポピュラー音楽」におけるリズムの特徴
―「梨花頌」,「逐梦令」,「牽絲戯」を事例として―

 

魏然
沖縄県立芸術大学博士後期課程 民族音楽学

 

要旨:

中国では,「戯曲風ポピュラー音楽」が若者中心に人気がある。戯曲風ポピュラー音楽とは,古典的な戯曲の歌唱法などの要素を援用または模倣して取り入れ,ポピュラー音楽の様式と融合した音楽のことをさす。本発表は戯曲風ポピュラー音楽を代表する事例をとりあげ,リズムの特徴について分析的に明らかにする。その際,陳国泉(2007『歌曲写作教程[歌曲創作教程]』),尤静波(2006『流行歌曲写作[ポピュラー歌曲創作]』),高山博(2021『ポピュラー音楽作曲のための旋律法(増補版)』におけるリズム理論を検証しつつ援用する。

  

 ラウンドテーブル

内容:クラシック音楽の分析、ポピュラー音楽の分析
丸山瑶子(東京藝術大学ほか)、魏然(沖縄県立芸術大学大学院)、見上潤(音楽分析学研究会)、
山路敦司(大阪電気通信大学)、古澤彰(尚美学園大学/LOWBORN SOUNDSYSTEM)